※本記事は2025年4月に実施した107名アンケートと 300 行超の自由回答をもとに制作しています。

結論から言えば——「店舗の雰囲気やブランドイメージに合っているか」こそが BGM 成功の決定打

以下で “数字” と “生の声” を交互に照らし合わせ、繁盛店の選曲ロジックを解き明かします。

この記事を最後まで読むと
  • “お客様ウケ抜群” なBGMの条件 がわかる
  • 口コミ全文解析で浮かんだ “NG 選曲” と “成功パターン” をチェックできる

BGMが「空間を売る商売」を支える理由

「音楽なんて流れていればいい」——そう考えていませんか?

しかし、リピーターを量産する繁盛店ほど “音で空間体験を設計” しています。

五感マーケティング:視覚・嗅覚・触覚・味覚に次ぐ“第 5 の体験要素”。

滞在時間 +12 %:米小売調査では、雰囲気に合う BGM を流すと平均滞在時間が 12 % 伸びたという報告も。

「BGM は耳で感じるインテリア。店の名刺だと思う」(40 代/女性)

アンケート自由回答より

データで証明!72.9 % が雰囲気フィットを最重視

以下のアンケートでは、回答者の多くが「知名度」よりも “雰囲気・ブランドイメージに合っているか” を選択しました。

店舗BGMにおいて、最も重要なポイントは何ですか?

約 3/4 が“雰囲気最優先”であり、“知名度”はわずか 2.8 % のサブ要素。

統計的にも 「雰囲気に合っているか」が圧倒的に重視 されていることが分かりました。

BGMマガジン
編集部

お客様はあくまで「空間」や「店舗のサービス」を楽しみに来ているので、あくまでそれをサポートするような音楽が良い、ということですね。

では、来店客は具体的にどんな BGM を“良い”と感じているのでしょうか?

口コミ全文解析:お客様が本当に喜ぶ 3 つの条件

自由回答300行を徹底分析し、キーワード頻度と共起を分析した結果、顧客が評価するBGMには次の3条件がありました。

  1. “落ち着く” を生むメロディライン 「知らない曲でもリラックスできれば最高」
  2. “店らしさ” を損なわないジャンル選択 「カフェでロックが流れてたら違和感」
  3. “新しい発見” をくれる無名曲 「初耳の曲を検索して店を思い出す」
条件キーワード例口コミ抜粋
落ち着く落ち着く/癒やし/リラックス「静かな曲は居心地を上げる」
店らしさ雰囲気/コンセプト/世界観「BGM はブランドの一部」
発見検索/初耳/楽しい「知らない曲との出会いが嬉しい」

顧客は「雰囲気 × 没入感 × 発見」の三拍子を無意識に評価 しています。

次章では、この逆を行く“ミスマッチ例”が生む損失を確認しましょう。

ミスマッチ BGM が招く 3 つの損失

自由回答には、ネガティブ体験も散見されました。

分析すると 3 種類の損失 が浮かび上がります。

損失具体例口コミ
① 離脱損音量過多・ジャンル不一致で早期退店「うるさくて買う前に店を出た」
② ブランド毀損高級店でチープな打ち込みトラック「適当な選曲=適当な商品に見える」
③ 機会損失リラックス空間で有名曲ヘビロテ「歌詞が気になって会話が続かない」

“合わない音” は想像以上に売上を削ります。

だからこそ繁盛店は、店舗BGMにも気を使い、それなりの投資をしているのです。

BGMマガジン
編集部

年々、店舗経営者のリテラシーは高まり、空間づくりのレベルも上がってきています。それに伴い、お客様の目線が肥えてきている、という背景もありそうですね。

まとめ—“雰囲気が 9 割” の真意

数字・口コミ・成功事例を通して、一貫したメッセージが浮かび上がりました。

  • 72.9 % が「雰囲気適合」を最重要視
  • ネガティブ体験は 音量過多・ジャンル不一致 が原因

結論としては、「店舗の雰囲気やブランドイメージに合っているか」——それが BGM 成功のほぼ全てと言えそうです。

これから新たな開店を予定している方も、既に店舗運営をされている方も、まずは店内を想定した空間で、2-3曲だけでも“雰囲気シミュレーション”を試してみてください。

違いはすぐに体感できるはずです。

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。