洋食屋に一歩入った瞬間、ふわりと漂うバターの香り──その背後で流れる音楽が、店を「街角の洋食屋」か「大人のビストロ」かに決定づけます。

ランチの回転率を高め、ディナーの滞在時間を伸ばし、深夜帯の追加オーダーを呼び込む鍵はBGMの“テンポとジャンル”。

本記事では、時間帯ごと・業態ごとに最適な音楽を選ぶロジックと、著作権リスクなしで運用する方法をわかりやすくご紹介します。

この記事を最後まで読むと
  • 「ランチはポップス・ディナーはジャズ・深夜はチル」などすぐ実践できるBGM術がわかる
  • 代表的な楽曲で適切な曲のイメージがわかる

洋食屋さんのように、時間帯によってメニュー&客層が変わる店舗は雰囲気づくりが大事

ランチはハンバーグとオムライスでファミリー客が賑わい、ディナーはワイン片手に大人が語らう──洋食屋は時間帯ごとに“目的”も“客層”も様変わりします。

そのギャップをスムーズに橋渡しするのが BGM。

音楽を切り替えるだけで、

  • 「さくっと食べて午後へ」のランチ回転を加速
  • 「ゆったり味わう」ディナーの滞在を延長
  • 深夜帯のカクテル追加を後押し

と、売上の波を最適化できます。

料理・内装・時間帯に合った音選びが、“また来たい洋食屋”への最短ルートです。

ランチタイムを回転率アップ――アップテンポ・ポップスの効果

BPM110〜120 の軽快な英語ポップスは、明るい陽射しと相性抜群。

客席と厨房のテンポを揃え、平均滞在を5〜10分短縮します。

BGMマガジン
編集部

スピード感のある曲調は、“午後の予定に遅れたくない”という心理に寄り添いますね。


アップテンポ=回転率ブースター。短時間で満席が続くランチ帯には必須です。

ディナータイムを格上げ――ジャズ&ボサノバの効能

照明を落としたら、BPM80〜95 のスロージャズやボサノバにチェンジ。

ゆったり揺れるリズムがワインやデザートを追加注文させ、客単価を押し上げます。

BGMマガジン
編集部

落ち着いたサックスの音色が、会話をゆっくり楽しむ空気をつくってくれますね。


スロージャズ=客単価アップの呼び水。とくに記念日利用で効果大です。

バータイムを大人仕様――チルアウト・ソウルの威力

21 時以降は BPM70〜85 のチルアウトやネオソウルへ。

低音を効かせつつ音量を下げると、深夜の“余韻を味わう時間”が長くなり、食後酒や夜カフェメニューが自然に伸びます。

チルアウト=深夜帯の売上キープ策

静かながら収益をしっかり支えます。

業態別おすすめジャンルと選曲ポイント

ファミリー向け洋食店

ディズニーソングや70年代ソフトロックのインスト版で“ワクワク&懐かしさ”を演出。

老舗クラシック洋食店

Nat King Cole やペギー葉山など、ストリングス入りのアメリカン・スタンダードで昭和レトロを際立たせます。

カフェダイナー型洋食店

シティポップやアシッドジャズで“今どき感”をプラス。

SNS投稿で流れていても違和感がなく若年層に刺さります。

バー併設の洋食屋

ネオソウルやローファイヒップホップで“都会的チル”。

音圧低めでもベースはしっかり。

客層×コンセプト×時間帯でジャンルを着替えれば、BGM が自然に店舗ブランドを語ります。

参考にしたい名曲4選

Isn’t She Lovely / Stevie Wonder


ハーモニカが陽気なソウルポップ。

ランチの呼び込み に最適です。

Fly Me to the Moon / Frank Sinatra


スウィングの王道。

ディナーのメインディッシュ提供 で格調をプラス。

Sunday Morning / Maroon 5


軽やかなギターとハスキーボイス。

ブランチ営業 のリラックス感を演出。

L‑O‑V‑E / Nat King Cole


上品に揺れるジャズワルツ。

記念日ディナーの乾杯 を華やかに彩ります。

これら名曲で“音のイメージ”を固め、似たテイストのロイヤリティフリー音源を探すと費用も安心です。

著作権トラブルを防ぐには?

  • 個人向けサブスクや YouTube は商用 NG。
  • 店舗向けBGM配信サービスなら楽曲とライセンスがセットで安心。
  • 月額定額プランを選び、選曲・更新負荷を最小化。

“合法で流せる曲”こそブランドの信用を守る鍵。早めの導入が吉です。

まとめ ― 音で洋食体験を完成させる

  • ランチ=アップテンポ、ディナー=ジャズ、深夜=チルアウト が売上最適化の黄金パターン
  • 業態と客層でジャンルを着替え、一貫した世界観を演出
  • 名曲を指針にライセンスクリア音源を導入して法令遵守も万全

まずはランチとディナーでプレイリストを分け、音の“温度差”が売上にどう効くか試してみてください。

耳から始まる洋食ストーリーが、リピーターと売上を確実に育ててくれるはずです。

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。