中華鍋の高い火柱、八角の甘い香り──その臨場感を“音”まで整えると、テーブルは一気に本場の屋台や老舗飯店へ早変わりします。

メニューや装飾を変えなくても、BGMを時間帯と業態に合わせて選ぶだけで回転率・客単価・口コミ効果がまるで違うものに。

本記事では、ランチの活気を生むポップスから深夜帯のチルジャズまで、初心者でもすぐ試せる選曲術と著作権クリアのコツをやさしく解説します。

この記事を最後まで読むと
  • 中華料理屋におすすめの曲のジャンルがわかる
  • 実際におすすめの楽曲を聴いて体感できる

中華料理店の雰囲気づくりはBGMが鍵

麻婆豆腐の香りと湯気、赤い提灯──そこへ二胡やピアノの音色が混ざった瞬間に「本場に来たみたい」と感じてもらえます。

料理・内装・BGMの三つがそろうことで、同じメニューでも“特別感”が生まれ、思い出に残る店になります。

音楽は“匂い立つ演出”。

まずは耳で中国旅行へ連れて行くことがリピーター獲得への第一歩です。

ランチタイムは活気あるポップで回転率アップ

昼どきはサラリーマンや学生が短時間で食事を楽しむ時間帯。

リズムがはっきりした明るいポップスやアップテンポのC‑POPを流すと、自然に食事のスピードが上がり、テーブルが早く空きます。

さらに厨房もホールも同じテンポ感で動けるため、オーダーミスが減る効果も。

BGMマガジン
編集部

元気な曲は“午後の仕事に戻らなきゃ”という気持ちを後押ししてくれますね。

速めのリズム=回転率ブースター

混雑ランチ帯の頼もしい味方です。

ディナータイムはゆったり伝統楽器で滞在を延ばす

夜は家族やカップルが“ゆっくり味わう時間”。

二胡や古筝を使ったバラード、あるいは映画『レッドクリフ』のような壮麗なオーケストラ曲を小さめの音量で流すと、自然と会話が落ち着き長居してくれます。

ワインや中国茶、点心の追加注文が増え、客単価アップに直結。

BGMマガジン
編集部

静かな弦の音は“もう少しゆっくりしていこうかな”という気分にさせてくれますね。

落ち着いた旋律=追加オーダーの呼び水

ディナー帯の売上を底上げします。

夜食・飲み利用はチル系チャイナジャズで追加オーダー

21時以降は照明を落とし、低音が効いたチルアウトや中国テイストのスムースジャズへ切り替えます。

ゆったりとしたビートに笛や琵琶のワンフレーズを乗せると、〆ラーメンや紹興酒の追加オーダーが伸びやすくなります。

チル系サウンド=深夜帯の売上キープ策。静かながら収益をしっかり支えます。

業態別おすすめジャンルと選曲ポイント

町中華

昭和歌謡と中国楽器をミックスしたレトロC‑POPが相性抜群。

親しみやすさを保ちつつ、どこか懐かしい空気を演出できます。

本格四川・広東料理店

迫力のある打楽器と二胡が絡む伝統音楽で“本場の熱気”を強調。

やや大きめの音量にして厨房の中華鍋の音とリズムを合わせるとライブ感が増します。

高級中華ダイニング

ジャズピアノやストリングスに中国笛を忍ばせたクロスオーバー曲で上質感をプラス。

音量は控えめ、低域を抑えて会話を邪魔しないのがポイントです。

点心バル・夜カフェ

ローファイヒップホップに古琴のサンプリングを取り入れた“ニューレトロ”サウンド。

SNS 動画に映えやすく、若年層の二次会利用を呼び込みます。

客層×価格帯×時間帯でジャンルを着替えれば、BGM が自然にブランドを語ります。

参考にしたい名曲4選

月亮代表我的心 / Teresa Teng


やさしい歌声とシンプルなメロディ。

ディナー開始直後 に落ち着きを与えます。

上海灘 / Frances Yip


映画のテーマ曲として有名。

土曜夜のピーク に流すと一気に華やかさアップ。

玫瑰玫瑰我爱你 / Yao Lee


1940年代“上海モダン”を代表するスウィング歌謡。

町中華のランチ帯に流せば、活気を保ちながらもどこかノスタルジックな空気を演出します。

茶山情歌(Instrumental)

13時過ぎのゆったり時間帯に。

二胡とピアノを中心にしたアレンジで耳当たりがやわらかく、デザートや追加ドリンクの注文を促します。

これらの曲を参考に似た雰囲気のロイヤリティフリー音源を探せば、コストを抑えつつ世界観を保てます。

著作権トラブルを防ぐには?

一般の音楽アプリや動画サイトは商用利用が禁止されています。

安心して流すには,

  • 店舗向けBGM配信サービス を契約し、ライセンス込みの楽曲を利用
  • もしくは ロイヤリティフリー専門サイトで“中華テイスト”の曲を購入

これなら手続きの手間もなく、法的リスクゼロで運用できます。

合法で流せる曲を選ぶことが、長く愛されるお店への第一歩です。

まとめ ― 音で“食都・中国”をテーブルへ

  • ランチは明るいポップ、ディナーは伝統楽器、夜カフェはチル系で時間帯の目的を支援
  • 業態に合わせてジャンルを着替え、ライバル店と差別化
  • 名曲をベンチマークにライセンスクリア音源を導入して安心運用

まずは昼と夜で2つのプレイリストを作成し、音の“温度差”が売上や口コミにどう影響するか試してみてください。

耳から始まるチャイナトリップが、あなたの店舗を“また行きたくなる一軒”へと押し上げてくれるはずです。

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。