クロワッサンが焼けるバターの香り、ソムリエが注ぐ赤ワインの色――そんな“五感のごちそう”を完成させる最後のスパイスがBGMです。

ランチのシャンソン、ディナーの室内楽、そしてカフェタイムのスウィングジャズ。

それぞれの音色がテーブルにほんの少しの“パリ”を運び、お客さまの記憶に残る非日常をつくり上げます。

本記事では、フレンチの業態や時間帯に合わせた選曲のコツから、著作権リスクゼロで運用する方法までをやさしくご紹介します。

この記事を最後まで読むと
  • フレンチレストランにぴったりの音楽ジャンルがわかる
  • 回転率と客単価を同時に高める、BGM運用術がわかる

フレンチのように業態で客層が変わる店舗は雰囲気づくりが命

特別な日にドレスアップして訪れるレストラン、仕事帰りにふらりと立ち寄るビストロ、午後のひと息を過ごすカフェ──“フレンチ”とひと言で括っても、時間帯と業態によってお客さまの期待値はまったく異なります。

料理・サービス・BGMの三拍子がそろってはじめて「ここに来て良かった」と感じてもらえるもの。

なかでも音楽は、照明や内装を変えなくても空気感を一瞬で切り替えられる万能ツールです。

音のスイッチ一つで“高級レストラン”にも“街角ビストロ”にも様変わり──BGMは非日常を生む魔法のリモコンです。

ランチタイムはシャンソンとアコーディオンで軽やかに

昼のフレンチは「ちょっとぜいたくなランチタイム」。

明るいアコーディオンや女性ボーカルのシャンソンを低めの音量で流すと、自然に足取りも軽くなります。

  • わかりやすいメロディで“パリの街角”を想起させ、入店ハードルを下げる
  • 曲に合わせて食事ペースが整い、ランチの回転率を保ちやすい
  • 厨房・ホールの動きもリズミカルになり提供遅延の防止に

BGMマガジン
編集部

明るい曲が流れていると“午後も頑張ろう”という気持ちになりますね。

軽快なシャンソン=活気あるランチ席のアクセント

短時間でも“プチ旅行気分”を提供できます。

ディナーは室内楽とフレンチジャズで非日常を演出

夜は照明を落として“特別な時間”を強調。

静かな弦楽四重奏やピアノ主体のフレンチジャズがぴったりです。

  • バイオリンやチェロの丸い音が料理の香りを邪魔せず高級感を底上げ
  • ゆったりしたテンポが会話を落ち着かせ、コースの待ち時間を飽きさせない
  • ワインやデザートの追加注文を自然に誘い、客単価アップに直結

BGMマガジン
編集部

穏やかな弦の音は“もう一杯ワインを頼もうかな”という気分にさせてくれますね。

室内楽=ラグジュアリーの決め手

ディナー帯の“余韻”を操る最重要パートです。

ビストロやカフェタイムはスウィングとボサノバで会話を弾ませる

気軽にグラスワインとキッシュを楽しむビストロ、カフェタイムのタルトタタンには、リズムがはっきりしたスウィングジャズややわらかなボサノバが好相性。

  • 爽やかなブラシドラムとギターが“肩肘張らないおしゃれ感”を強調
  • SNS 動画に流れていても違和感がなく、若年層の投稿を後押し
  • 軽快リズムで店員の声が通りやすく、オーダーミス防止にもつながる

スウィングジャズ=カジュアルフレンチの名刺

楽しいおしゃべりを誘う“音のテラス席”です。

参考にしたい名曲4選

Sous le Ciel de Paris(パリの空の下)


アコーディオンで始まる王道シャンソン。

ランチ開店直後 に流すと一瞬で“パリの街角”へワープします。

La Vie en Rose(インストゥルメンタル)


柔らかなトランペットが甘く響く名バラード。

ディナーの乾杯シーン をロマンチックに彩ります。

Claire de Lune / Claude Debussy


ピアノの静かな波が広がる名曲。

魚料理の提供前後 に流すと、皿上の余韻を引き立てます。

Minor Swing / Django Reinhardt & Stéphane Grappelli


“ジプシー・スウィング”の名曲。

週末ブランチやビストロの軽めディナー帯 に流すと、フォークロアな温かさとパリのカフェ文化を同時に感じさせ、お客様のワインやタパスの追加注文を後押ししてくれるでしょう。

上記の曲を“音の見本帳”にして、似たテイストのロイヤリティフリー音源を探せばコストも安心です。

著作権リスクを避けるには?

  • 一般の音楽サブスクや動画サイトは商用利用 NG
  • 店舗向けBGM配信サービスなら楽曲とライセンスがセットで安心
  • ロイヤリティフリー専門サイトから“フレンチ風”の曲を購入する手もアリ

合法で流せる曲を選ぶ=お店の信頼を守る

早めに環境を整えておきましょう。

まとめ ― 音で“パリの一夜”を届ける

  • ランチはシャンソン、ディナーは室内楽、カフェタイムはジャズで時間帯ごとの期待を満たす
  • 業態に合わせてジャンルを着替え、“おしゃれだけど居心地がいい”を実現
  • 名曲を手がかりにライセンスクリア音源を導入して法令遵守も万全

まずは昼と夜で2つのプレイリストを用意し、音の“温度差”が売上や口コミにどう影響するか試してみてください。

耳から始まるフレンチトリップが、あなたのレストランを“また来たくなる一軒”へと成長させてくれるはずです。

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。