ガヤガヤと賑わう酒場で「なんだか居心地がいい」と感じる瞬間――その影に必ずと言っていいほどあるのが“ちょうどいいBGM”です。 

テンポやジャンルを少し変えるだけで、乾杯前のワクワクも、ラストオーダー前のまったり感も思いのまま。

この記事では、居酒屋のシーン別に最適な音楽を選ぶコツと、著作権リスクなしで運用する方法をわかりやすく解説します。

この記事を最後まで読むと
  • 若者向けポップス・昭和歌謡・ジャズなど「時間帯×客層別」おすすめジャンルがわかる
  • 参考として当てはまる曲を実際に聴ける

居酒屋BGMが雰囲気を決めるワケ

ふらりと暖簾をくぐった瞬間、耳に飛び込んでくる音楽は「今日はどんな夜になるか」を暗示する大切なファクターです。

料理・接客・内装がそろっていても、BGM がチグハグだと居心地は一気にダウン。

逆に ターゲットと時間帯に合った一曲 を選べば、会話は弾み、注文も自然に増えます。

滞在時間をのばす――ゆったり系BGMのメリット

90〜100 BPM のミドルテンポ曲は副交感神経を優位にし、「もう一皿」「もう一杯」を誘発します。

  • α波が増え、心拍数が安定→長居したくなる
  • 声を張らなくて済むため会話が弾む
  • 席回転を急がない平日や二次会利用時に最適

BGMマガジン
編集部

落ち着いたリズムは、お客様が“腰を据えて楽しめる” 雰囲気をつくりますね。

ゆったりBGM=ゆったり売上。特に平日では顕著な効果が期待できます。

客単価を上げる――アップテンポBGMのメリット

冒頭リード
120 BPM 前後のポップ・ロックは心拍を適度に上げ、注文ペースを後押しします。

  • ドーパミン分泌が高まり「もう一杯」がスムーズ
  • 料理提供の待ち時間を短く感じさせる
  • 金曜 19–21 時のピークで回転率をキープ

BGMマガジン
編集部

賑やかな曲に合わせて、料理がどんどん進みますと盛り上がりますね。

アップテンポ=勢いの演出。混雑時のオーダー減少を防ぐ即効薬です。

接客を助ける――従業員側メリット

BGM は客席だけでなくスタッフの集中力にも影響します。

  • 最も長時間BGMを耳にするので、ストレスを軽減する
  • 適正音量(65–70 dB)なら呼び込み声も枯れにくい

スタッフ満足度が上がればサービス品質も安定し、顧客体験の質が二重に向上します。

業態別おすすめジャンルと選曲ポイント

同じ居酒屋でもターゲットとメニューで“最適ジャンル”は変わります。

大衆居酒屋

昭和歌謡や最新J‑POPのキャッチーなメロディは、幅広い年齢層が“一緒に口ずさめる”安心感があります。

特にサビが分かりやすい曲を選ぶと乾杯の声が自然に大きくなり、店全体の一体感が高まります。

ピーク帯は120 BPM前後のアップテンポで活気を維持し、終盤はミドルテンポに落として「そろそろお開き」のサインを送ると回転がスムーズです。

和食居酒屋

三味線や尺八を取り入れた和ジャズ、和楽器フュージョンが“和モダン”な雰囲気を演出します。

ビートはゆったり目でもパーカッションにほんのりラテン要素を加えると、上質さと楽しさを両立できます。

料理の提供タイミングに合わせて静と動を切り替えれば、会席コースの流れがよりドラマチックになります。

立ち飲みバル

回転率が命の立ち飲みでは、スカやロカビリーなど2ビート系のテンポ速め(130 BPM前後)が最適です。

ハンドクラップやホーンのリフが入った曲をかけると、グラスを傾けるリズムとシンクロして滞在がダレません。

終電前は少しテンポを落とし、自然に客足が外へ流れるようコントロールするのがポイントです。

チェーン店

幅広い客層が訪れるチェーン店では、シティポップやAORの“懐かしさ×洗練”サウンドが無難かつ効果的です。

80~110 BPMの中庸テンポなら家族連れからビジネスマンまでストレスなく過ごせます。

ランチタイムはインストゥルメンタル中心、ディナーはボーカル入りで華やかさを出すなど、時間帯で歌声の有無を切り替えると飽きが来ません。

参考にしたい名曲6選と活用メモ

※以下はいずれも著作権フリーではありません。

同じテイストのライセンス曲を探すための“リファレンス”とお考えください。

恋 / 星野源


軽快なリズムと温かいコーラス。

早い時間帯の入店促進BGM に最適です。

夜に駆ける / YOASOBI


疾走感あるトラックで若年層のテンションを即アップ。

週末21 時台 に。

女々しくて / ゴールデンボンバー


イントロ一発で大合唱を誘える盛り上げソング。

誕生日サプライズ の瞬間にも。

Take Five / Dave Brubeck


5拍子のクールなジャズ。

しっとり日本酒バー やカウンター席での語らいに。

情熱大陸 / 葉加瀬太郎


バイオリンとラテンビートが食欲を刺激。

肉系メニューの提供タイミング に合わせて。

香水 / 瑛人


ゆるいビートと鼻歌メロが終盤の“まったり時間”にフィット。

ラストオーダー前後 に。

BGMマガジン
編集部

有名曲で“音のイメージ”を固めてから、フリー楽曲を探すと効率的ですね。

著作権トラブルを防ぐには?

YouTube や個人サブスクは“家庭用”契約のため店舗使用はNG。

店舗向けBGMサービスを選べば、著作権処理済み・選曲サポート付きで安心して導入できます。

BGMマガジン
編集部

ライセンス込みのサービスなら、法令遵守も手間いらずで安心ですね。

“いい曲”より“安心して流せる曲”。法令遵守が信頼とリピートを呼びます。

まとめ――“音”でまた来たくなる店づくり

  • BGM は 滞在時間・客単価・スタッフ効率 を同時に動かすレバー
  • 業態別ジャンル×時間帯別テンポ でプレイリストを設計
  • 名曲を参考に ライセンスクリアな音源で運用 すればコストもリスクも最小

まずは今日ご紹介した曲を聴き、似たテイストの音源を店舗でかけてみてください。

音が変われば、居酒屋の夜はもっとドラマチックになります。

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。