朝日の差し込む店内に そっと音楽が流れはじめる――それだけで「今日もいい一日が始まりそうだ」と感じてもらえるのが“モーニングBGM”の力です。

本記事では 「開店直後でも空間を一瞬で整える音のレシピ」 をテーマに、ジャンル選定の考え方から YouTube で試聴できる代表曲までをわかりやすく解説。

カフェ・ベーカリー・オフィス併設店舗など、幅広い業種で使える具体例を盛り込みました。

この記事を最後まで読むと
  • 朝の店舗に合うBGMがわかる
  • 朝の空間体験をぐっと引き上げるBGM運用術がわかる

なぜ朝こそ BGM が重要なのか

開店準備で慌ただしい時間帯にこそ、音楽は“空気の下地”として大きな働きをします。

  • 脳のウォームアップ効果
    爽やかなメロディーは副交感神経→交感神経へのスイッチをスムーズにし、従業員もお客さまも頭がクリアに。
  • マスキング効果で集中空間
    グラインダーや食器の音をやわらげてくれるため、“モーニングノマド”客の定着にもつながります。
  • 第一印象ブランディング
    開店直後に流れる音楽は「この店=〇〇な気分になれる」という記憶をつくる強力なフック。

BGMマガジン
編集部

朝イチで空調より先にスピーカーを ON!――これが“音から開店”のコツなのですね。

ジャンル選定の軸は「光」と「温度」

朝の選曲で迷ったら、まずは「店内に差し込む光の質」と「朝いちばんに感じてほしい温度感」を手がかりにしましょう。

以下では代表的な4つの光環境を取り上げ、それぞれにマッチするジャンル・期待できる効果・おすすめ業態をまとめました。

店内の光環境温度イメージぴったりのジャンル主な効果合う業態例
東向きで柔らかい光ほっこり温アコースティック・フォークゆるやかな覚醒ベーカリー、雑貨店
大きな窓で明るいさわやか涼スムースジャズポジティブ思考を促進カフェ、ホテル朝食会場
間接照明メインぬくもり重視ボッサ・ラウンジリラックス&会話促進コーヒースタンド、理美容
ビジネスビル内で日光少シャキッと冷ローファイ・ヒップホップ作業/勉強モードコワーキング、学習塾併設カフェ

東向きで柔らかい光

朝日がカーテン越しにふわりと入るベーカリーや雑貨店には、アコースティック・フォークが好相性。

ほんのり温かいギターと穏やかな歌声が、ゆるやかに目覚める時間を演出します。

お客さまには「まだ少しだけ休日の余韻を味わっていたい」という気持ちで過ごしてもらえ、商品を手に取るペースも自然とスローに。

大きな窓で明るい

ガラス張りのカフェやホテル朝食会場のように自然光がたっぷり入る空間では、スムースジャズがおすすめです。

きらめくピアノと軽快なドラムブラシがポジティブなスイッチを押し、会話やモーニングミーティングを活気づけます。

爽やかな“涼”を感じるサックスが店全体をクリーンに整えてくれるのもメリット。

間接照明メイン

まだ灯りが恋しい時間帯のコーヒースタンドや理美容サロンでは、ボッサ・ラウンジをセレクト。

温もりのあるアコースティックギターとブラシドラムが心拍数をゆるやかに上げ、リラックス感とわずかな高揚感を同時に提供します。

「朝のひとり時間を丁寧に楽しみたい」大人客にしっくりくる空気をつくれます。

ビジネスビル内で日光少

窓のないコワーキングスペースや学習塾併設カフェのように光量が不足しがちな場所では、ローファイ・ヒップホップが強い味方。

淡いピアノループとチルなビートが“静かに集中できる朝”をサポートし、PC 作業や勉強の生産性を高めます。

冷んやりした空気感を保ちながらも、ビートが眠気を寄せつけません。

BGMマガジン
編集部

光が強い=テンポもやや速め、光が弱い=温もり重視……覚えやすい指標ですね。

今すぐ聴ける代表的なモーニング定番 4 曲

※下記リンクは「雰囲気確認用サンプル」です。実際に店舗で常時再生する場合は、著作権処理済み音源や店舗 BGM サービスをご利用ください。

Here Comes The Sun / The Beatles


ギターのアルペジオと前向きな詞が“日の出”そのもの。

開店直後のドアオープン曲に最適。

Morning Mood(Peer Gynt) / Edvard Grieg


クラシックの超定番。

ストリングスとフルートの爽快感が、高級感と安堵感を同時に演出します。

Put Your Records On / Corinne Bailey Rae


ミドルテンポのネオソウル。

朝カフェでの PC 作業や軽い商談にリラックスした活力をチャージ。

Misty / Erroll Garner


名曲「Misty」を生んだ名ピアニスト自らの演奏。

やわらかなピアノとブラシドラムが織りなす“とろみ”のあるサウンドは、湯気の立つカップを手にした瞬間と相性抜群です。

開店直後のカフェやホテルラウンジで流せば、席に着いたお客さまの呼吸をひとつ深くし、穏やかな会話や読書の時間へとそっと導いてくれます。

朝 BGM を導入するときの“やりがちミス”3 つ

  1. 音量が前日のまま
    → 朝は聴覚が敏感。開店時は通常より 5〜7dB 絞ると接客声が通りやすい。
  2. イントロが長すぎる曲を連続再生
    → オーダー待ちで間延び感が出る。1 曲目は 5 秒以内にメロが入る曲を。
  3. YouTube をそのまま店内スピーカーへ
    → 商用利用は NG。必ず著作権フリー素材 or 店舗 BGM サービスを経由。

BGMマガジン
編集部

“朝はボリューム控えめ+出だし早め”――これを貼り紙にして DJ 卓に置きたいです!

店舗の未来を変える「音の朝活」

  • 従業員の作業効率が向上
  • お客さまの滞在満足度がアップ
  • SNS で拡散されやすい記憶フックを創出

開店準備が終わったら、コーヒーより先に BGM を。

――それだけで“いつもの朝”が“また来たい朝”へと変わります。

さあ、あなたの店舗も明日から「音の朝活」を始めてみませんか?

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。