ジェルが硬化するわずかな数十秒。

筆先の繊細な動きと同じくらい、お客さまの気持ちを左右するのが耳に流れるBGMです。

リラックスしながらも写真を撮りたくなる“映え空間”をつくるには、音のコーディネートが欠かせません。

本記事では、ネイルサロンと相性抜群の音楽ジャンルとその使い分け方、さらに著作権トラブルを回避しつつ導入する具体的なステップをわかりやすく解説します。

この記事を最後まで読むと
  • ネイルサロンの雰囲気に合うBGMがわかる
  • “リピート率”と“客単価”を同時に伸ばすBGM運用術がわかる

ネイルサロンでBGMが欠かせない理由

ネイルの仕上がりはもちろん大切ですが、お客さまにとっては 「施術中にどれだけくつろげたか」 も同じくらい印象に残ります。

視覚と触覚を満たす技術に、聴覚を満たすBGMが加わることで、サロン体験はワンランク上の“ラグジュアリーなひととき”へと昇華します。

BGMはネイル技術を裏から支える“第2のサービス”。

静かに流れる音楽=上質感の演出装置 です。

リラックス度が高まる

穏やかなメロディーは自律神経を整え、呼吸を深くしてくれます。

施術中の微細な振動や硬化ライトの光も気になりにくくなり、仕上がりを見る目も優しくなるものです。

BGMマガジン
編集部

深呼吸が自然にできると、カラーの選択にも余裕が生まれますね。

BGM = 無言の“深呼吸サポーター”

曲調を柔らかく保つだけで、整体で言う“脱力”と同じ状態を誘導できます。

マスキング効果で会話が弾む

適度な音量のBGMは、隣席の笑い声や外を走る車の音をふんわり包み込みます。

結果、ネイリストとお客さまの会話が聞き取りやすくなり、コミュニケーションが活性化。

仕上がりイメージのすり合わせもスムーズです。

雑音カットではなく“雑音ブレンド”——これがマスキング効果。

快適トークで再来店への距離が縮まります。

ブランドイメージの強化

フレンチシック、韓国っぽ、美術館のようなミニマル……。

サロンの世界観と音楽が一致すると、写真映えとストーリーズ映え が飛躍的にアップ。

SNS拡散のきっかけづくりにもなります。

BGMマガジン
編集部

“映えネイル+世界観ぴったりのサウンド”でSNS投稿したくなるような感動体験を届けられたら嬉しいですよね。

BGMは耳で感じるインテリア

実はブランディングには欠かせないのです。

ネイルサロンにおすすめの音楽ジャンルと選び方

  • Lo-fi & Chillhop
    レコードノイズをまとったゆるいビート。
    若年層に“いまっぽ感”を与えつつ、会話の邪魔をしません。
  • ボサノバ/カフェジャズ
    軽やかなギターとウィスパーボイスで南米のそよ風を。
    ナチュラルテイストのサロンや春夏の模様替えに。
  • ピアノ・ヒーリング
    透明感のある音色がストーンやメタリックの硬質アートとも好相性。
    VIP 個室や夜の時間帯に◎。
  • アコースティック・ポップ
    爽やかさと親近感を同時に演出。
    カウンセリングやカラー選びでテンションを上げたいときにぴったり。

ジャンル選び=ターゲットとの会話

客層・季節・メニューに合わせて“音の衣替え”をしましょう。

参考にしたい名曲4選

La Vie en Rose(Bossa Nova Cover) / Daniela Andrade


ウィスパーボイスとブラシドラムが甘く揺れ、フレンチシックな店内に“パリのカフェ”の風を届けます。

Daydream / Aiguille


レイドバックした Lo-fi ビートにそっと重なるエレピとギターのループ。

ニュアンスアートの硬化待ちを“うとうとリラックス”へ導きます。

Kiss the Rain(Solo Piano) / Yiruma


雨粒のように澄んだピアノフレーズが指先の動きを上品に引き立て、リムーブからトップコートまでを静かな“雨上がりの余韻”で包み込みます。

Ocean Eyes(Acoustic) / Billie Eilish


ささやくボーカルとシンプルなギター。

寒色グラデーションやマーメイドネイルに“海辺の夕暮れ”を添える一曲。

気に入った曲の “似た雰囲気のロイヤリティフリー音源” を探してかければ、著作権も安心です。

著作権トラブルを防ぐには?

  • 市販CD・サブスク・YouTube音源の店内再生は 商用利用NG
  • JASRAC等の申請・支払いをするか、店舗向けBGM配信サービス を利用する
  • 音量は会話がスムーズにできる“カフェ程度”を基準に

合法×快適=お店の信頼感

音楽選びは“耳の衛生管理”と心得ましょう。

まとめ

  1. Lo-fi、ボサノバ、ピアノヒーリング、アコースティック の4ジャンルで空間をデザイン
  2. リラックス・会話促進・ブランディング の三方向から満足度を高める
  3. 推し曲→フリー音源へ置換+配信サービス活用 で手間なく運用

まずは閉店後に Lo-fi を流し、スタッフの疲労回復から音環境を体感してみてください。

“音のトップコート” があなたのサロンを輝かせます。

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。