シャリを切る包丁のリズム、湯気の立つ味噌汁の香り──そこへ箏(こと)の柔らかな一音が重なると、カウンターは一気に“江戸前の舞台”へ早変わりします。

BGM は、寿司の味と職人技を陰で支え、客席の緊張をほどく「見えない板前」。

本記事ではランチの回転率を高める和ジャズから、夜に日本酒をすすめる尺八アンビエントまで、寿司屋にぴったりの選曲ロジックと著作権リスクなく運用する方法をやさしく解説します。

この記事を最後まで読むと
  • 寿司屋の雰囲気に合うBGMがわかる
  • “回転率”と“客単価”を同時に伸ばすBGM運用術がわかる

寿司屋のように“静寂も味わう店”はBGMで空気を調える

落ち着きが持ち味のカウンター寿司でも、完全な無音だとネタを置く音や隣客の会話が強調されすぎて気まずく感じることがあります。

そこで役立つのが和楽器を主体にした穏やかなインストゥルメンタル

ほんの少し音を添えるだけで

  • 寿司をつまむ所作がより“粋”に感じられる
  • 雑音をマスキングし、ネタの香りや食感に集中できる
  • 日本文化を体験したい外国人客への“おもてなし感”が高まる

静寂+上品なBGM=寿司の余韻を最大化する黄金比です。

ランチは軽快な和ジャズで回転率アップ

昼どきは「早く・旨く・手軽に」が最優先。

三味線を取り入れた軽やかなジャズを流すと、客席と職人のリズムが揃いテンポ良く回ります。

  • メロディがはっきりしていて入店ハードルが下がる
  • “さっと食べて午後へ”という気分を後押しし、行列対策に
  • 握りのリズムと曲のビートが重なり、目にも楽しい

BGMマガジン
編集部

明るい和ジャズは“ランチ休憩を有意義に”という気分を高めてくれますね。

軽快インスト=ランチタイムの回転ブースター

ディナーは箏と尺八アンビエントで余韻を深める

夜は大切な会食や記念日利用が中心。

ゆったりとした箏と尺八のアンビエントを小さく流せば、会話が自然と落ち着き日本酒や追加の握りを頼みたくなる雰囲気に。

  • 低い尺八の響きが“海と森”を連想させ、食材の物語性が際立つ
  • 静けさを保ちながら無音の緊張をやわらげる
  • 滞在時間が伸び、客単価アップにつながる

BGMマガジン
編集部

静かな箏の余韻が“もう一貫ウニを追加しようかな”という贅沢心をくすぐります。

アンビエント和楽器=夜の客単価を底上げする隠し味

回転寿司やファミリー向けは和ポップスで親しみやすく

ファミリー層や観光客が多い回転寿司では、J‑POPを箏や笛でアレンジした和ポップスが相性抜群。

  • 子どもでも知っているメロディが回転レーンのワクワク感を倍増
  • 店員の声がかき消えず、呼び出しアナウンスが聞き取りやすい
  • SNS 動画に曲が乗っても“和テイスト”が崩れない

和ポップス=カジュアル寿司の定番。

楽しい体験を演出します。

参考にしたい名曲4選

春の海(宮城道雄)・箏×尺八デュオ


新春定番の名曲。

開店直後の静かな時間帯 に流せば、店全体に凛とした空気が広がります。

Kojo no Tsuki (Piano Jazz)


山田耕筰の旋律をジャズピアノで。

握りの中盤 に流すと上品な高揚感を添えます。

これらの曲を“音の見本帳”にして、近い雰囲気のロイヤリティフリー音源を探せば費用も安心です。

著作権を守って安心運用

  • 個人向け音楽アプリや動画サイトは商用利用 NG
  • 店舗向けBGM配信サービス ならライセンス処理済みで手間なし
  • もしくは ロイヤリティフリー専門サイト で“和ジャズ”“和アンビエント”を購入

合法で流せる曲=お店の信用

早めの環境整備でトラブルを防ぎましょう。

まとめ ― 音で“江戸前の粋”を握る

  • ランチ=和ジャズ、ディナー=箏尺八アンビエント、カジュアル帯=和ポップス で時間帯と客層にぴったり
  • BGM が雑音をマスキングし、ネタの繊細な香りに集中できる
  • 名曲を参考にライセンスクリア音源を導入して、手軽にブランド価値を高める

まずは昼と夜で2つのプレイリストを用意し、音の“温度差”が回転率と客単価にどう効くか試してみてください。

耳から広がる江戸前体験が、あなたの寿司屋を“また行きたくなる一軒”へと格上げしてくれるはずです。

ABOUT ME
BGM House ディレクター K.G.
店舗BGM配信サービス「BGM House」ディレクター。 これまでに1,000曲以上の店舗用BGMをプロデュース。「空間の音」を起点に、美容サロン・カフェ・小売店など、ブランドの世界観を深める空間演出を手掛ける。 また、事業家としての側面も持ち、ゼロから事業を立ち上げた起業経験に加え、東証プライム上場企業での新規事業開発にも参画。 「感性(音・ブランディング)」と「論理(事業開発・マーケティング)」の両輪で、年商1,000万円〜10億円規模の事業者・ブランドオーナーの実践的な伴走支援を行っている。