小児科にBGMを導入して、心理的に落ち着ける環境づくりをしよう
泣き声や不安でいっぱいの待合室──小児科では “音” のチカラが想像以上に大きな役割を果たします。
優しいBGMを流せば子どもたちの緊張がほぐれ、保護者もほっとひと息。
この記事では、小児科に合う音楽ジャンルの選び方と具体的な楽曲例、導入時の注意点をわかりやすく解説します。
- 小児科の雰囲気に合うBGMがわかる
- 小児科での空間体験をぐっと引き上げるBGM運用術がわかる
目次
BGMが小児科にもたらす3つの心理効果
子どもたちにとって診察室は「痛いかもしれない」未知の場所。
音楽はその恐怖心を和らげる大切なツールです。
ここでは、医療現場の研究でも報告されている代表的な3つの効果を取り上げます。
- 不安・痛みの軽減
- オルゴールやヒーリングピアノの高周波が副交感神経を優位にし、心拍を落ち着かせます。
- 時間短縮感
- 明るく穏やかなテンポの曲は「順番待ちが長い」というストレスを和らげ、体感時間を短くします。
- コミュニケーションの促進
- 歌詞のないメロディはスタッフの声掛けを邪魔せず、子どもたちの返事や表情を引き出しやすくします。
“聴覚の安心” が加わると、診察全体がスムーズになり再来院率アップにもつながります。
シーン別おすすめジャンル
院内には待合・診察・処置など異なる空間があります。
場所ごとの目的に合わせジャンルを選びましょう。
- 待合室:キッズポップ&子守唄アレンジ
– 親しみやすいメロディで緊張を和らげ、退屈を防ぎます。 - 診察室:オルゴールクラシック
– 音圧が低く耳にやさしいため、鼓膜診察中でも負担になりません。 - 処置室:ヒーリングピアノ
– 呼吸をゆっくり導き、注射や吸入の際の恐怖心を軽減します。
場面に応じた音の“衣替え” で、子どもたちの心理的負荷を最小限に抑えられます。
編集部
「このお部屋はピアノが流れてるよ」と声を掛けると、子どもさんが興味を示して診察イスに座りやすくなることも多いです。
選曲時の3つの注意ポイント
効果を最大化するには曲選びのルールを押さえることが大切です。
- テンポは大人の会話を邪魔しない程度
- 激しすぎるビートは鼓動を上げ、逆に緊張を高める恐れがあります。
- 歌詞入りは最小限に
- 小さな声かけや呼名が聞こえにくくならないよう、基本はインストゥルメンタル中心に。
- 定期的なプレイリスト更新
- 長期通院の子どもが「また同じ曲…」と飽きないよう月1回は入れ替えを。
“やさしい・控えめ・変化”──この3語を合言葉にすると失敗しません。
小児科にぴったりの楽曲4選
Twinkle Twinkle Little Star(Music Box Ver.)
耳に馴染み深い子守唄をオルゴールで。
問診票を書いている間の静かなBGMに最適です。
Somewhere Over the Rainbow(Ukulele Instrumental)
柔らかなウクレレとハミングが虹を思わせる安心感。
聴力検査前の待機時間にも◎。
You’ve Got a Friend in Me (Ukulele Cover)
トイ・ストーリーの名曲を軽快なウクレレでカバー。
待合室に流せば、子どもたちも思わず首を振りながら順番を待てるポジティブなムードを添えてくれます。
Baby Shark Lullaby(Slow Piano)
子どもたちが大好きなメロディをスロー&ピアノで。
処置室でも踊り出さずに落ち着いて聴けます。
著作権を気にせず導入するには
医療機関での再生は商用利用にあたるため、著作権処理は必須です。
- JASRACなどへの申請は手間と費用がかかる
- 店舗BGMサービスを使えば全曲処理済み
→1台のタブレットとスピーカーでOK。月額定額でプレイリストも自動更新されます。
「音楽は流したいけど難しいことは避けたい」というクリニックほど、BGMアプリが頼れる味方になります。
編集部
設定は5分で完了。「診察開始」と同時に自動再生できるので、とても便利ですよ。
まとめ
- 小児科ではオルゴール・ヒーリングピアノ・キッズポップが基本。
- 場所ごとにジャンルを変えて心理的安全を確保。
- 曲はインスト中心、音量は会話が成立するレベルに。
- 著作権処理済みサービスを使えば導入も運用もスムーズ。
やさしいBGMは、子どもたちの「怖い」を「だいじょうぶ」に変える心強いパートナーです。
今日から音の力で、もっと笑顔あふれるクリニックづくりをはじめてみませんか。



